出生数等に関するQ&A

更新日:2026年6月3日

Q1

東京都は全国と比較して少子化が進行しているというのは本当ですか?

A1

過去10年で見てみると、都の出生数減少率は全国と比べて小さく、全国の出生数に占める都の出生数の割合は、近年上昇し、2025年は12.7%まで上昇しました。
また、都道府県別では、2025年の出生数が前年から増加したのは、わずか4都県のみで、都の増加数が突出しています。
こうしたことから、都の出生数増加が、全国の少子化の進行を押しとどめているといえます。

(左のグラフ) 2015年から2025年にかけての出生数の減少率を全国と東京都で比べてみると、全国はマイナス33.3%、東京都はマイナス24.9%であり、東京都の方が8.4ポイント減少率が低くなっています。また、全国の出生数に占める東京都の割合は、2015年時点で11.3%であったものが、年々上昇し、2025年時点には12.7%となっております。 (右のグラフ) 各都道府県における2025年の出生数の対前年増減数をみてみると、対前年比で出生数が増加したのは、東京都を含む4都県のみであり、その中でも東京都の増加数は857人と突出しています。
Q2

今回の都の出生数増加はもっぱら周辺3県からの出産予定者の流入によるものではないですか?

A2

東京都において出産年齢のピークは、30代であり、全体の7割を占めています。都の年代別の転出入の状況をみると、20代は一貫して転入超過である一方、出産年齢のピークである30代は、コロナ禍以降転出超過となっています。
30代の転出超過を地域別に見ると、主に周辺3県(神奈川県、埼玉県、千葉県)への転出超過となります。
住民基本台帳移動報告(総務省)からは、出生数の増加が、必ずしも「周辺3県からの出産予定者の流入によるものである」とは言えません。

(左の棒グラフ) 都の年齢層別出生数の割合をみてみると、30代の出生数が全体の約7割を占めています。 (折れ線グラフ) 都における30代の転出入の推移をみると、2020年のコロナ禍以降は転出数が転入数を上回り、転出超過が続いています。なお、2025年の転出数は7.8万人、転入数は7.7万人、転入超過数はマイナス0.1万人となっています。 また、2023年から2025年までの直近3年の転入数は500人減少しています。 (弁図)2025年の東京における30代の転出入を地域別に見ると、周辺3県(神奈川県、埼玉県、千葉県)からの転入が4.2万人である一方、転出が4.5万人となっており、転出超過となります。その他道府県からの転入は3.4万人である一方、転出は3.3万人であり、転入超過となっています。
Q3

20代の若者が東京に多く流入しているから、出生数が増えたのではないですか?

A3

都における年代別の転出入の状況をみると、20代は7.8万人の転入超過となっています。一方で、全国の各地域から地域の大都市への転入出の状況をみると、いずれの都市も20代は転入超過となっており、東京と同様の状況にあります。なお、20代の非大都市圏から三大都市圏への移動理由は、就職・進学等で約8割を占めています。
そうした中で、各地域の大都市における2024年から2025年にかけての出生数の増減率をみると、東京は1.0%増であり、各地域の大都市の中でも、出生数の増加率が高い水準にあることが分かります。
こうしたことから、東京は、若者が集まる都市の中でも、出生数が増えている数少ない都市であると言えます。

都における年代別の転出入の状況をみると、20代は7.8万人の転入超過となっています。  20代の非大都市圏から三大都市圏への移動理由は、職業上の理由で62.5%、入学・進学で20.6%を占めており、就職・進学等で約8割を占めています。  全国の各地域から地域の大都市への20代の転入超過数をみると、北海道から札幌市には4,531人、東北地域から仙台市には3,324人、東海地域から名古屋市には8,081人、近畿地域から大阪市には11,393人、九州地域から福岡市には7,560人となっています。  各地域の大都市における2024年から2025年にかけての出生数の増減率をみると、前年比で増加したのは東京都及びA市であり、東京都は1.0%増、A市は1.1%増となっています。B市からE市の4市は前年比で減少しています。各地域の大都市の中でも、都の出生数の増加率が高い水準にあることが分かります。
Q4

東京には、都外から若い人が流入している一方で、結婚することが難しいのではないですか?

A4

都内の婚姻数は、2024年に増加に転じ、2025年も4.0%増と、2年連続で大幅に増加しました。
全国の婚姻数も増加していますが、2025年の婚姻数増加分(4,027人)のうち、4分の3が東京都での増加分(3,040人)となっています。また、全国の婚姻数に占める都の割合も、2015年が13.7%であったのに対し、2025年には16.2%まで上昇しています。
加えて、人口千人当たりの婚姻数(婚姻率)をみると、東京は全国トップであることが分かります。さらに、婚姻数を20,30代の若者の数で割った数字をみても、東京は一貫して全国を上回っており、若者が集まっていることを差し引いても、東京の婚姻数の伸びが目立っています。とりわけ、2021年以降は、全国は横ばいである一方で、東京は増加しており、両者の差は拡大しています。
こうしたことから、東京が「出会いの場」となっており、全国の婚姻数増を牽引しているといえます。

(左の棒グラフ) 全国と都について、2024年と2025年の婚姻数の増加分をそれぞれみてみると、2024年は、全国の婚姻数は前年から10,351人増加しており、そのうち都の増加分は4,667人です。2025年は、全国の婚姻数は前年から4,027人増加しており、そのうち都の増加分は3,040人です。2025年の全国の婚姻数増の4分の3が東京都での増加分となっています。 (右の折れ線+棒グラフ) 2015年から2025年にかけての全国の婚姻数に占める東京都の割合は、2015年時点で13.7%であったものが、2022年以降上昇し、2025年時点では16.2%となっています。
(左の棒グラフ) 人口千人当たりの婚姻数(婚姻率)をみると、東京は5.9パーミル、全国は4.1パーミル、46道府県は3.9パーミルです。 (右の折れ線) 全国と東京都の2015年から2025年にかけての20,30代人口当たりの婚姻数の推移をみてみると、一貫して東京都が全国を上回り、2021年以降はその差は拡大しています。
Q5

都の子育て支援策が都外からの人口流入を促進しているのではないですか?

A5

都はこれまで、都民の不安や悩みに寄り添った様々な子育て支援策を実施してきました。
今では、都内に居住する子育て層の約9割が、「住んでいる地域が子育てに良い場所である」と回答しており、その割合は2年連続で増加しています。都からの0歳から14歳までの子供の転出は、2022年以降大幅に減少しており、都の子育て支援策が、子育て中の都民の定着につながっていると考えられます。
また、都への子供の転入は、2021年以降横ばいとなっており、都の子育て支援策が、都外からの人口流入を促進しているわけではないことが分かります。
都の子育て支援策は、都外からの子育て世帯の流入を促進しているのではなく、都民の定着を促進しており、東京で子供を持つことに対する「ハードル」を下げているといえます。

(左の半円グラフ) 「住んでいる地域が子育てに良い場所である」と回答した都内に居住する子育て世帯の割合は、2023年は87.2%、2024年は88.1%、2025年は89.3%となっており、2024年から2025年にかけて1.2ポイントと増加しています。 (右の折れ線と棒グラフ) 0歳から14歳までの子供の都の転出入状況の推移を2015年から2025年にかけてみてみると、2022年以降、子供の転出数は大幅に減少しています。一方で、子供の転入数は2021年以降横ばいとなっており、転出超過数は2022年以降大きく減少しています。
Q6

都の潤沢な財政力によって、子育て世帯への経済的支援を強化してきたことで、他の自治体との格差や不協和音が生じているのではないですか?

A6

各地域が抱える課題や状況を踏まえ、それぞれの自治体が必要な行政サービスを展開していくことは、地方自治の基本です。都は、徹底した事業見直しで財源をねん出し、山積する課題に対して優先順位をつけながら取り組んできました。
また、都の子育て支援は、経済的な支援策のみを強化しているのではなく、人を中心としたシームレスな支援策を多面的に展開しています。具体的には、保育等の待機児童の解消や育業の推進等といった、仕事と家事・育児の両立を後押しする取組、出産前後の伴走型の相談支援や子供・子育てメンター「ギュッとチャット」等の、出産・子育てに関する不安に寄り添った支援策など、幅広い施策に分野横断的に取り組んでいます。
018サポートや高校等授業料の無償化など、都が先駆的に取り組んできた施策は、国にも大きな影響を与えています。日本全体の若者が明るい将来展望を描けるよう、都の先駆的な取組を全国に波及させ、国を挙げた取組に発展させることが重要です。
このため、都はもとより、国全体としての少子化対策の推進に向け、国との連携を一層強化していきます。

都の子育て支援は、経済的な支援策のみを強化しているのではなく、人を中心としたシームレスな支援策を多面的に展開しています。具体的には、保育等の待機児童の解消や育業の推進等といった、仕事と家事・育児の両立を後押しする取組、出産前後の伴走型の相談支援や子供・子育てメンター「ギュッとチャット」等の、出産・子育てに関する不安に寄り添った支援策など、幅広い施策に分野横断的に取り組んでいます。
Q7

東京都ではこれまでにどんな少子化対策を行ってきましたか?

A7

これまで都では、一刻の猶予もないとの認識の下、 「望む人が安心して子供を産み育てられる社会」を実現するために、出会いから結婚、妊娠・出産、子供の健やかな成長に至るまで、切れ目ない支援を展開してきました。具体的には、「育業」の推進(2022年度から)、018サポートや第二子保育料無償化(2023年度から)、高校等授業料の実質無償化や学校給食費の負担軽減(2024年度から)、第一子保育料無償化(2025年度から)などの取組を進めてきました。

これまで都では、一刻の猶予もないとの認識の下、 「望む人が安心して子供を産み育てられる社会」を実現するために、出会いから結婚、妊娠・出産、子供の健やかな成長に至るまで、切れ目ない支援を展開してきました。具体的には、「育業」の推進(2022年度から)、018サポートや第二子保育料無償化(2023年度から)、高校等授業料の実質無償化や学校給食費の負担軽減(2024年度から)、第一子保育料無償化(2025年度から)などの取組を進めてきました。

こうした不安や悩みに寄り添う取組の成果が、都内に着実に浸透しており、都民からの「共感」が「実感」に繋がりつつあります。例えば、待機児童解消や男性の育業取得率の向上等があります。
【待機児童解消】
10年前は8,466人と8千人を超えていた待機児童は、2025年は339人と、今やほぼ解消しています。

10年前は8,466人と8千人を超えていた待機児童は、2025年は339人と、今やほぼ解消しています。

【男性の育業取得率の向上】
「夫の家事・育児時間が長い夫婦の方が、第2子以降の子が多く生まれている」という調査結果※もあり、男性の育業取得率は、出生数の増加につながりうる重要な要素です。
こうした中、都内民間企業に勤める男性の育業取得率は、60%を超えました。また、都内民間企業に勤める男性の育業取得期間は、「3か月以上」の割合が大幅に増加しています。
※厚生労働省「第11回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)」より

(右の棒グラフ) 都内民間企業に勤める男性の育業取得率は2016年時点で7.4%でしたが、2025年には61.2%と大きく向上しています。 (左の横棒グラフ) 男性の育業取得期間は、3か月以上取得している人の割合が2016年には23.6%でしたが、2025年には36.6%と大幅に増加しています。

【子育て・教育費用に悩む保護者が減少】
また、都の調査では、子育てや教育の費用に悩む保護者は、24年(47.7%)から25年(36.0%)にかけて、約11.7ポイント減少しました。

子育てや教育の費用に悩む保護者の割合をみると、悩んでいると回答した保護者は、2023年は48.0%、2024年は47.7%、2025年は36.0%となっています。2024年から2025年にかけて、約11.7ポイント低下し、悩んでいると回答した保護者の割合が大幅に減少しました。

また、都の018サポートが国の児童手当の所得制限撤廃につながったほか、私立学校を含む高校等授業料の実質無償化や学校給食費の負担軽減についても国の令和8年度予算に計上されるなど、都が国をリードし、社会に大きな流れを作っています。

都の018サポートが国の児童手当の所得制限撤廃につながったほか、私立学校を含む高校等授業料の実質無償化や学校給食費の負担軽減についても国の令和8年度予算に計上されるなど、都が国をリードし、社会に大きな流れを作っています。
Q8

少子化の指標としてよく取り上げられる「合計特殊出生率(TFR)」とは何ですか?

A8

少子化の指標としてよく取り上げられる「合計特殊出生率(TFR:Total Fertility Rate)」は、1人の女性がその年次の年齢別出生率で、生涯に出産すると仮定したときの子供の数に相当する指標です。この指標は、出生数が変わらなくとも、様々な要素(出産年齢のピーク・女性の人口移動など)の影響を受けて変動するため、単純な都道府県間の比較には適していません。

・生まれる子供の数が同じでも、出産する年齢層が異なると合計特殊出生率は変わる
例えば、女性の人口構成比が同じ自治体Aと自治体Bにおいて 全体の出生数が同じでも、出産年齢のピークが異なると合計特殊出生率が変わります。

生まれる子供の数が同じでも、出産する年齢層が異なると合計特殊出生率は変わる 例えば、女性の人口構成比が同じ自治体Aと自治体Bにおいて 全体の出生数が同じでも、出産年齢のピークが異なると合計特殊出生率が変わります。

・生まれる子供の数が同じでも、女性の人口移動が生じると合計特殊出生率は変わる

合計特殊出生率は分母である女性人口に未婚者も含むため、未婚女性が多く流出する地方型では合計特殊出生率は高い数値に、未婚女性が多く流入する都市型では合計特殊出生率は低い数値になります。

生まれる子供の数が同じでも、女性の人口移動が生じると合計特殊出生率は変わります 合計特殊出生率は分母である女性人口に未婚者も含むため、未婚女性が多く流出する地方型では合計特殊出生率は高い数値に、未婚女性が多く流入する都市型では合計特殊出生率は低い数値になります。
Q9

東京都はなぜ合計特殊出生率(TFR)が低く出るのですか?

A9

「合計特殊出生率(TFR:Total Fertility Rate)」の分母である女性人口には未婚の人も含まれるため、人口移動により率は大きく変動します。東京都をはじめとした都市部では、晩婚・晩産の傾向があることに加え、就学や就職により未婚女性が流入するため、合計特殊出生率が低く出る傾向があります。

一方で、東京都の「出生率(全人口千人当たりの出生数)」と「有配偶出生率(結婚している15~49歳の女性千人当たりの出生数)」は全国および46道府県に比べて高く、同じ「出生率」でも見え方が異なります。少子化の状況を正しく理解するためには、地域の特性を踏まえ、様々な指標の中身を多面的に見ていくことが重要です。

全人口千人当たりの出生数で表される出生率は、全国5.6パーミル、東京6.3パーミル、46道府県5.5パーミルです。結婚している15歳から49歳の女性千人当たりの出生数で表される有配偶出生率は、全国72.9パーミル、東京74.9パーミル、46道府県72.6パーミルです。女性1人が一生に出産する子供の数で表される合計特殊出生率は、全国1.14、東京0.96、46道府県1.17です。
Q10

東京では出生数が増えているのに、合計特殊出生率(TFR)が変わっていない理由は? 

A10

全国の合計特殊出生率が引き続き減少している中、減少を続けてきた都の合計特殊出生率が横ばいとなったこと自体が特筆すべきことです。
合計特殊出生率は、「出生数」「女性人口」「年齢構成」の三つの要素に影響を受けます。具体的には「出生数の増加」、「女性人口の減少」、「出生率の高い年齢層の女性人口の比率の減少」が、合計特殊出生率にプラスの影響を与えます。
2025年の都の合計特殊出生率を分解してみると、出生数が増加(8.4万人から8.5万人)し、女性人口は減少(292.9万人から291.8万人)しており、合計特殊出生率にはプラスに作用しています。一方で、出生率のピークである30代の女性人口比率が上昇したことがマイナスに作用し、横ばいになりました。
なお、30代の女性人口比率が増えた理由は、他地域からの流入によるものではなく、20代の若者が東京に「定着」して30代になったこと(年齢進行)等によるものです。

(折れ線グラフ) 全国と東京都の合計特殊出生率の推移をみると、全国の合計特殊出生率は2016年以降一貫して減少しており、2024年から2025年にかけても引き続き減少しています。一方で、同様に減少してきた東京都の合計特殊出生率は、2024年から2025年にかけて横ばいとなりました。
(計算式) 合計特殊出生率は、出生数、15~49歳までの女性人口、年齢構成の違いによる係数の3つに要因分解できます。なお、年齢構成の違いによる係数は、出生率の高い年齢層の女性人口が相対的に多くなるほど、小さくなる性質があります。ここで、2024年と2025年の合計特殊出生率はどちらも同じ0.96ですが、3つの要因に2024年と2025年の東京都における実際の数値を当てはめてみると、2024年の出生数は8.4万人、女性人口は292.9万人、年齢構成の違いによる係数は0.954となります。2025年については、出生数は2024年から1.0%増加して8.5万人、女性人口は0.4%減少して291.8万人、年齢構成の違いによる係数は1.4%減少して0.941となっています。このことから、東京都の合計特殊出生率が変わらなかったのは、女性人口が増えたからではなく、年齢構成が変わったことによるものといえます。 (棒グラフや表) 東京都の15歳から49歳までの女性人口は、2024年時点では292.9万人でしたが、2025年には1.1万人減少して291.8万人になりました。また、2024年から2025年にかけての女性の年齢層別人口構成比の変化をみると、都の出産年齢のピークである30-39歳の人口は、2024年時点では857千人(構成比29.3%)でしたが、人口が7千人(構成比0.3ポイント)増加したことで、2025年には864千人(構成比29.6%)となりました。また、増加した30代人口7千人の内訳は、年齢進行等による増加が8千人、人口移動による減少が1千人となっており、30代人口の増加は、人口移動によるものではなく、年齢進行によるものであることが分かります。

お問い合わせ

子供政策連携室 総合推進部 連携推進課
メールアドレス:S1110202(at)section.metro.tokyo.jp
・【(at)を@に変えて送信して下さい】