
あかり さん(参加時:高校3年生)
1 参加のきっかけ
中学時代にケニアで生活していた時、スラムのこどもたちが教育機会を奪われ貧困に苦しむ現実を目にし、「こどもの権利」に関心を持ちました。高校時代は、こども食堂や居場所づくりでのボランティア、子どもの権利条約についての勉強等を通じ、日本の状況について学んでいたところ、本プロジェクトを知りました。福祉先進国と呼ばれる北欧の状況や、こどもにやさしいまちづくりを自分の目で見たいと思い、受験生でしたが、すぐに参加を決めました。
2 渡航先での学び
UUコペンハーゲン(職業体験部署)が印象的でした。職業体験は、日本では学校が用意した体験先から選ぶのが一般的ですが、デンマークでは職業体験が義務化されており、基本的にこどもが自分のネットワークを使って探します。こどもが支えられながら、自主的に動くための仕組みが整っており、社会のあり方の違いが興味深かったです。
3 東京都こども基本条例についての学びや気づき
東京都こども基本条例で驚いたのは、こども自身がハンドブックの編集に参加し、年齢や発達段階に応じた4種類、さらに11言語で作成されていることです。こどもを含む、すべての都民が理解できるような手厚さは条例の理念が具体化されており、他の自治体とも情報共有し、日本中のこどもに広報して欲しいと感じます。
4 東京都こども基本条例について、今後どのように同世代に発信したいですか
東京都こども基本条例は、子どもの権利条約で定めている「こどもの最善の利益」を大切にしている条例だと感じます。同世代には、国連子どもの権利条約や東京都こども基本条例の存在についてだけではなく、SNSやワークショップなどを通じて、身近な生活の中にある「自分たちの権利」について考えるきっかけを作り、こどもの権利を守る仕組みがあること、お互いに尊重しあうことが大切ということを伝えていきたいです。
5 事前ワークショップや渡航を通じた変化
私は北欧を「福祉先進国」と一括りに捉えていました。しかし、渡航を通して、制度は各国の文化や歴史の中で成り立ち、どの国にも課題があると知りました。多様な人との対話を重ねる中で、物事を一面的に見ず多角的に捉える視点や、疑問を深く掘り下げる対話力が身についたと感じます。これからも些細な「はてな」を大切に学んでいきたいです。


かずま さん(参加時:高校1年生)
1 参加のきっかけ
私は、本プログラムに参加する前にも実際に海外を訪れ、ホームステイでの生活や現地の人々との会話を通して、考え方や価値観の違いを実感していました。本プログラムを知る前に、スウェーデンとデンマークを訪れたことのある身近な方から、現地におけるこどもの居場所づくりや教育の在り方について話を聞く機会がありました。その話を通して、日本との違いに強く興味を持ちプログラムに応募しました。
2 渡航先での学び
私が今回訪れたユースセンターで学んだことは、中高生自身が声を上げて居場所づくりに参加することの大切さです。大人が考える「良い居場所」と、実際に利用する中高生が求める居場所は必ずしも一致するとは限りません。訪問したユースセンターでは、子どもたちが意見を出し合う場を設け、その声を反映して居場所づくりを行っていました。また、バスケットボールクラブでは、こどもや若者が主体となって企画・運営を行い、利用者が参加しやすい環境をつくっていました。これらの経験から、利用者自身が意見を伝え、その意見が反映されることで、「自分たちの居場所を自分たちでつくる」という意識が育まれることの大切さを学びました。
3 東京都こども基本条例についての学びや気づき
私が東京都こども基本条例について学んだことは、こども一人ひとりの多様なニーズに合わせて居場所づくりが行われていることです。事前ワークショップで訪問したb-labでは、中高生が放課後や休日に安心して楽しく過ごせる居場所が整備されていました。また、こどもの意見を尊重し、安心して自分らしく過ごせる環境づくりが重視されていることも印象に残りました。多様な選択肢を用意することで、それぞれのこどもに合った居場所につながっていることを学びました。
4 東京都こども基本条例について、今後どのように同世代に発信したいですか
私は、同世代の人たちが自分の意見を伝え、自分たちの力で居場所をより良いものに変えていこうとする意識の大切さを伝えていきたいと考えています。日頃感じていることや困っていることを少しずつ伝えていくことで、周囲にも「意見を伝えてよい」という意識が広がり、誰もが安心して意見を伝えやすい環境につながると思います。そのような環境が増えることで、一人ひとりが自分らしく過ごせる居場所も増え、より過ごしやすい東京都の実現につながると考えています。
5 事前ワークショップや渡航を通じた変化
私は今回の渡航を通して、進路に対する考え方が大きく変わりました。スウェーデンやデンマークでは、有名な大学に進学することよりも、自分が学びたいことや将来につながる学びを重視していると感じました。その影響を受け、私自身も本当に学びたいことや目指したい将来について考えるようになりました。すぐに答えは出ませんが、自分が納得できる進路を選択して行きたいと思います。

