ファミリー・アテンダント

 「ファミリー・アテンダント」は、子育ての孤独・孤立による不安や悩みの予防、解消のため、地域団体の人材等と連携して、家庭訪問等のアウトリーチ型の充実に取り組む区市町村を後押しする事業です。

事業背景

 国の調査によると子育てに不安や悩みを抱える家庭は約7割に上り、その背景には、核家族化の進行や地域のつながりの希薄化等により、子育て中の保護者が孤立しやすい状況があることが伺えます。

 また、孤独や孤立に関する調査では、孤独感は、相談相手がいることや直接会って話す頻度が多いことにより、低く抑えられることが示唆されています。

 こうした背景のもと、東京都では、子育て家庭に寄り添ったきめ細かな施策展開により、“子育てのつながり創出”に取り組んでいます。

ファミリー・アテンダントの取組

 子育て家庭に寄り添う“アテンダント” (付添人)がアウトリーチ型で支援を届けていくことで、新たな“つながり”を創出し、子育ての孤独や孤立の予防・解消等を図っていきます。

<アウトリーチ型支援の取組>
◆ 定期訪問等による見守り
  ・特に不安が生じやすい0歳児家庭に対して、全戸への定期訪問等による見守りを重点的に
   実施します。
  ・訪問の際は、地域の子育て情報や育児支援品を提供します。

◆ 傾聴・協働による伴走支援
  【傾聴】
   訪問支援員が、子育て家庭が抱える育児の不安や悩み等について話をお聴きし、
   寄り添うとともに、その解消に向けて一緒に考えていきます。 
  【協働】
   訪問支援員と保護者の方とが、家事・育児等に関する様々な活動を“一緒に”行います。
   一緒に子供と遊ぶ、一緒に役所や病院に行くなど、多様なニーズに応えます。

◆ アウトリーチ型で子育て家庭をサポート

【定期訪問】子育て家庭の見守り訪問の様子(江戸川区「江戸川区 子育ておむつ定期便」)

・各ご家庭を訪問し、お子さんとその保護者に
お会いして、子育ての困りごとや悩み、近況を伺うとともに、育児支援品を提供

◆ 子育て家庭の身近なアテンダント

【伴走支援】子育てに関する多様なニーズに応える訪問型支援の様子(大田区「ホームスタート・おおた」)

・子育てに関する日々の悩みの話し相手になる(“傾聴”)や、一緒に家事や育児に取り組む
(“協働”)など、伴走型で支援を実施

   

 対象のご家庭からは、
「話せる場があると安心する。この訪問を気に入っています。」
「たくさん雑談をして気が紛れ、楽しい時間を過ごしました。 大人がもう一人いるだけでありがたいので、いいサービスでした。」
「平日はひとりで育児をしていて話す相手がいないので、5分程度でも話すことができて気持ちが軽くなりました。」
などの声を頂いています。

実施区市町村

R6.12月現在
自治体名 事業名称
(定期訪問等による見守り)
事業名称
(傾聴・協働による伴走支援)
大田区 初めての子育てみまもり訪問 ホームスタート・おおた
世田谷区 せたがや0→1子育てエール
豊島区 子育て世帯見守り訪問事業(子育てエール) ホームスタート・わくわく
江戸川区 江戸川区子育ておむつ定期便 子どもと家庭のおとなりさん事業
日野市 日野市ファミリー・アテンダント事業
東久留米市 東久留米市ファミリー・アテンダント事業
記事ID:111-001-20250114-012109